古池の句は、「古池に蛙が飛び込んで水の音がした」という写生の句ではなく、芭蕉は、蛙が水に飛び込む音を聞いて、心の空間に浮かぶ古池を目の当たりにした。この心の世界が開けたことが、蕉風開眼の句と言われるゆえんだと。俳句はやはりなかなか深い。
- 作者: 長谷川櫂
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/09/21
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
古池の句は、「古池に蛙が飛び込んで水の音がした」という写生の句ではなく、芭蕉は、蛙が水に飛び込む音を聞いて、心の空間に浮かぶ古池を目の当たりにした。この心の世界が開けたことが、蕉風開眼の句と言われるゆえんだと。俳句はやはりなかなか深い。