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読書備忘録です。

ノーマン・ボーローグ/レオン・ヘッサー

 いわゆる緑の革命の最大の功労者の伝記。
 小麦、とうもろこしなどの品種改良だけでなく、政府、官僚組織との交渉、研究・普及の人材育成などに取り組み、メキシコ、インド、パキスタンなどの小麦、とうもろこしの生産量を飛躍的に拡大させた。飢餓に苦しむ数億人の人を救い、世界平和に貢献したとして1970年にノーベル平和賞を受賞した。象牙の塔にこもるのではなく、積極的にフィールドに出て働く人であったようだ。
 これからの課題はアフリカ。日本財団がボーローグ博士を担いで取り組んだ。アフリカではインフラの整備が不可欠との指摘はそのとおりだろう。

“緑の革命”を起した不屈の農学者 ノーマン・ボーローグ

“緑の革命”を起した不屈の農学者 ノーマン・ボーローグ