2人を殺し、無期懲役で服役中の著者が、贖罪とは何かを考え続けたその記録。10人を超える服役囚についても、それぞれがその犯した罪にどう向き合っているかを聞き出しているが、反省の念が窺がえる人がほとんどいないという実態は、そういうものかと思いつつも複雑な気持ちだ。
著者本人は深く反省しているということは分かるのだけれど、解説にもあるように、本書から心の葛藤というところは全く窺がわれないので、なんとなく上っ面な感じが残る。
著者のブログまである。
人を殺すとはどういうことか―長期LB級刑務所・殺人犯の告白 (新潮文庫)
- 作者: 美達大和
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 文庫
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