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読書備忘録です。

永遠の0/百田尚樹

 300万部を超えるベストセラーだそうだ。泣かせるラストはTV放送作家ならではのザッツエンターテインメント。ストーリーにもっとひねりがあるのかと思ったが、比較的ストレート。絶対に生きて帰ると言っていた宮部がなぜ特攻で死ぬに至ったのか、その葛藤を詳細に描くとすれば、300万部とは別の小説になるということだろう。
 特攻をモチーフとした純文学系小説としては、阿川弘之「雲の墓標」などがある。

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)