自らの回想録の代わりに、自分がこれまで出会ってきた人たちについて、自分の心象風景を含めて何かを書くことはできるかもしれない、ということで書かれたものであると。
安東仁兵衛にはじまり丸山眞男に終わるというのがなるほどの基軸になっているが、一方、野村秋介、笹川良一あり、また政治はもとより、音楽、文学、陶芸などの文化方面も幅広く、これ一冊では著者自身「落丁」がたくさんあるというように、不完全燃焼であったかもしれない。
2005年に上梓されたものが昨年やっと文庫化されたものらしい。
旅の途中 ジャーナリストとしての私をつくった39人との出会い (朝日文庫)
- 作者: 筑紫哲也
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: 文庫
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