里山資本主義とは、お金の循環がすべてを決するという前提で構築されたマネー資本主義の横に再構築されるお金に依存しないサブシステムであり、お金がなくても水、食料、燃料が入り続ける安全安心のネットワークを予め用意しておこうという実践であるという。
地域(田舎)の資源を活用した循環型経済社会の構築のすすめ*1であり、紹介される成功事例はみな素晴らしい。
本書に通底する楽観的、前向きの姿勢は、このような事例が里山を覆い尽くす未来を現実的なものとして描いてさわやかだ。
里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷浩介,NHK広島取材班
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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*1:都市ではスマートシティーの構想が同様の考え方