トランプ政権の意思決定過程が、まるでホワイトハウスで大統領の隣で見ているかのように記されていて、出色。
トランプ大統領は、極めて感情的で、気まぐれ。知能が低いとか小学生のようだなどと周りから評され、ブリーフィングをまともに聞くことも出来ず、思いつきで決定しようとする。周りのベスト&ブライテストたちは、説得し、おだて、関心を別の問題に向けさせようとしたり、ドラフトを隠して時間を稼ぐなどして、抵抗する。核のボタンを握る超大国の政策決定のありようとして、本当に恐ろしい。背筋が寒くなる。
トランプは、なんやかやとしつこく説明する文在寅を嫌っているというエピソードは出てくるが、安倍総理は全く言及されていない。トランプのような人間を相手にする場合は、適当に持ち上げて、かわいいやつと思わせておく方が得策であるやもしれず、日本(安倍)外交は、これまでまず良くやっていると言えるのかもしれない。