これからの日本にとって何より大事なのは、地域経済の活力を取り戻すことだ。
そのためには、地域でビジョンを立て、地域経済の状況を把握し、地域にお金を持ってくることよりも地域から出ていくお金を少なくして(漏れバケツの穴を塞ぐ)、地域内乗数効果、地域経済循環率を高めていくことが必要。
このために、地域で消費されているのに地域で供給されていないものを供給していこうという地産地消ならぬ「地消地産」という考え方が重要。
最大の漏れ穴はエネルギーだが、小水力発電やバイオマス発電などの成功例がみられ、また、投資面でも地元投資の様々な取り組みが見られるようになっている。
全国で様々な取り組みが行われているが、拙速にプロジェクト化するのでなく、人が変わっても継続されるものとすることが重要で、このためには、課題の全容、背景、構造を丁寧に調査して報告書にまとめ、皆が共通認識を持つことができるようにすることが重要。
課題はそれこそ山ほどあり、地域によっても様々だろうが、1つの考え方の柱となるものだろう。