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読書備忘録です。

捨てられる食べものたち/井出留美

副題は、食品ロス問題がわかる本。見開き1ページにやさしい文章とイラストで論点を整理。見出しだけでポイントが分かる。小学校の副読本などに良さそうな作り。

食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまう食べもの(魚の骨などもともと食べられない部分、規格外品は含まれない。)Food Lossは生産、加工、流通過程で出る廃棄をさす。

第1章は農業や食をめぐる問題。フードマイレージ耕作放棄、飢餓、肥満、バーチャルウォーター、砂漠化など。

第2章は、現状と発生原因。世界の食品の1/3が廃棄。食品ロスの46%は家庭から。家庭の生ゴミの45%は手つかずのまま。食べ残し原因の7割は量が多すぎるため。お腹を空かせて買い物に行くと購入金額が64%増。

第3章は、対策。賞味期限をよく理解する(たまごは本来冬なら57日間生で食べられる)。食品業界の1/3ルール(納品期限、販売期限、賞味期限)、欠品回避、日付後退品拒否などの商慣行の見直し。30・10運動(宴会での食べ残し見直し)。フードバンクなど。

第4章は、提言。

 

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

捨てられる食べものたち(食品ロス問題がわかる本)

  • 作者:井出留美
  • 発売日: 2020/06/29
  • メディア: 単行本