1冊の本を題材とした対談。鹿島茂が本と対談の相手を決めている。
更科功「絶滅の日本史」 成毛眞
速水融「日本を襲ったスペイン・インフルエンザ」 磯田道史
内田樹との対談は、なんだか鹿島茂がやたらとしゃべっていて内田樹の影が薄い。というか、相手が誰でも鹿島茂がしゃべりたいだけしゃべることになる話題なのだろう。出口治明とは、それぞれ勝手に蘊蓄をこれでもかと披露している感じ。9条入門については、高橋源一郎がむしろリードしている感じ。
NHKの深読み読書会的なものかと思ったが、その本を深く読み込んでいくというより、むしろそれをきっかけにして話を広げていくような対談になっていて、それはそれで面白い。