HONMEMO

読書備忘録です。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最後の努力 ローマ人の物語35〜37/塩野七生

ディオクレティアヌスからコンスタンティヌスまで。ほぼ惰性で読んでる感じ。 ローマ人の物語〈35〉最後の努力〈上〉 (新潮文庫)作者: 塩野七生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/08/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (35件)…

ノルウェイの森/村上春樹

四半世紀前に一度放り投げたのは、ベストセラーに対するある種の拒否感から来るものだったかもしれません。片っ端から自殺させるなとか思わないでもないですが、羊男みたいなのが出てこない村上春樹もいいものです。 ノルウェイの森 上 (講談社文庫)作者: 村…

飛ぶ教室/ケストナー

著名な児童書(?)。戦前の書という時代の規定するところかもしれませんが、倫理的な、いわゆる教育ママ(死語)に好まれそうなお話で、ひねたおっさんには、いいお話ですねという以上のものに感じられず。 飛ぶ教室 (光文社古典新訳文庫)作者: ケストナー,…

地獄変・偸盗/芥川龍之介

芥川は、教科書に載っていた羅生門とか、片手で数えられるくらいの短編を読んだことがあるだけ。 本書は、表題作のほかに、竜、往生絵巻、藪の中、六の宮の姫君を収録。いずれも今昔物語、宇治拾遺物語に原典があるもの。 地獄変・偸盗 (新潮文庫)作者: 芥川…

ヨブ記/関根正雄訳

クシュナー「なぜ私だけが苦しむのか」の副題は、現代のヨブ記。ということもあって、読んでみましたが、そもそもテキスト自体がはっきりしないということでもあるそうで、一筋縄ではいきません。経典の類はまあだいたい禅問答のようなものと相場が決まって…

ねじ式 夜が掴む/つげ義春

あまりに名高いので、どんなものかと読んでみました。表題作は、なるほど騒がれるようになるのももっともだなと思いましたが、全体として独特の雰囲気はあるものの、まあ何だかよく分かりません。 つげ義春コレクション ねじ式/夜が掴む (ちくま文庫)作者: …

生物学的文明論/本川達雄

「ゾウの時間 ネズミの時間」の著者がNHKラジオで講演した講演原稿を本にしたものだそう。 閉経以降の生は生物学的にみると存在する根拠のない、技術の作りだした人工生命体というべきものだ。だから、老後においては、次世代のために働くことを広い意味での…

カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー

亀山郁夫による新訳で。世界の文学の最高峰と言われる書です。読み返すとまた響き方が違うことでしょう。訳者による解題も理解の助けになります。 カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: …