HONMEMO

読書備忘録です。

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?/山田真哉

今更ながらではありますが、著者が何かのTVに出ていて、結構まともなことを言っているなと思って、手にとりました。私は会計について素人ですが、これは会計学の入り口にもなっていないのではないでしょうか。期待したものと違ったというだけですが…。 さ…

科学の扉をノックする/小川洋子

小川洋子による科学者ほのぼのインタビューです。インタビューしたのは、以下の方々。 渡部潤一国立天文台准教授 堀秀道鉱物科学研究所長 村上和雄筑波大学名誉教授 古宮聰高輝度科学研究センター特別研究員 竹内郁夫京都大学名誉教授 遠藤秀紀東京大学総合…

わたしのグランパ/筒井康隆

かわいらしい中学生珠子のグランパは、侠気のある刑務所上がりのイイ男。 時をかける少女の系譜*1のすがすがしい小説です。 ラノベというのは、こういう小説とは違うのでしょうか?読売文学賞受賞作としてはずいぶん異色ですね。 わたしのグランパ (文春文庫…

終わりの始まり ローマ人の物語29〜31/塩野七生

アントニヌス→マルクス・アウレリウス→コモドゥス→ペルティナクス→セヴェルス 平和な時代に困難を想定した改革を行ったハドリアヌスは偉大だったが、慈悲深いアントニヌス・ピウスは平和を享受して何もしなかった。 哲人皇帝と言われるマルクス・アウレリウ…

不幸な国の幸福論/加賀乙彦

今の日本は、公共事業を過剰に続け、社会福祉を切り捨てきた結果、「不幸増幅装置」になってしまっている。自殺者数も高水準になっている中で、幸福になるにはどうするのか。 幸福、生きがいは、期待するのではなく、生み出すものだ、ということで、卑近な言…

ファイティング寿限無/立川談四楼

まだ半人前の落語家が、まずは名前を売れ、という師匠のアドバイスもあって、ボクシングを始め、世界チャンピオンへ挑戦していく…、こう書くと何だかろくでもない小説のようだけれど、笑って泣ける人情噺を聴いているような、肩の凝らない、とても楽しい物語…

ライ麦畑で赤頭巾ちゃんが風の歌を聴いて

柴田元幸の追悼文を読んで、サリンジャー死去ということはやはりメモしておこうかなと。 「ライ麦畑でつかまえて」を読んだのは大学の教養課程の頃、その影響を受けているとか言われていた庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」を読んだのはその少し前、受験勉…