HONMEMO

読書備忘録です。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

打ちのめされるようなすごい本/米原万里

米原万里の書評集です。 亡くなる直前、「癌治療本を我が身を以て検証」として数多の代替療法に関する本を読んで試しているのが(米原万里のような知性でも、そんな怪しげなものまで試そうとするようになるのかと)身につまされます。 面白そうだと思った本を…

世界を知る力/寺島実郎

本書あとがきは、普天間問題が喧しかった昨年11月に書かれているのですね。*1 世界の潮流なり、構造変化なりについての見方、中国と米国との関係などについての考え方なども含めて、今やそれほど目新しい見かたということではないかも知れませんが、自ら「世…

冷血/トルーマン・カポーティ

カンザス州で起きた一家4人の惨殺事件の犯人二人の生い立ちから絞首刑に至るまでを詳細に描いたノンフィクションです。 本書もそうですが、Dainさんの「スゴ本100」からいくつか読んでいこうと思っています。犯罪者を扱ったノンフィクションという意味では、…

西部戦線異状なし/レマルク

戦争の地獄と心理をリアルに描いた名作に、開高健「輝ける闇」や大岡昇平「俘虜記」などがありますが、本書は、二十歳にならない若者の一人称で語られているということもあって、ちょっとセンチメンタルだったり、微笑ましかったりするところもある一方で、…

怪談/ラフカディオ・ハーン

「奇怪な話の中に寂しい美しさを湛えた作品は単なる怪奇小説の域をこえて、人間性に対する深い洞察に満ちている。」とあるのですが、そんなかんじもあまりしないのですが。評価されるポイントがもう一つ分かりません。 怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波…

これからの「正義」の話をしよう/マイケル・サンデル

難解と思われている政治哲学を興味深く読ませる良い本です。事例を引いて考えさせる工夫が素晴らしく*1、買って損をした気にさせない数少ない「ベストセラー」の一つでしょう。 著者の考え方は、コミュニタリアンというのだそうですね。知りませんでした。 …