2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧
年の締めくくりに読む本としては、さわやかとは言いかねるし、ふさわしい本ではないけれど。 神は欲しているときに言葉をくださらないが、どうでもいいときには言葉の中に満ちている。つまり、神は遍在しているのである。 とか、読んでてちょっと気恥しいと…
今年読んだ本は、例年の数え方で133作(146冊)。で、例年のとおり今年の3冊。今年は、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作などノンフィクションをよく読んだので、その中から、本田靖春「不当逮捕」。 純文学系からは、昨年に引き続きやはり堀江敏幸で「雪沼…
朝日の書評委員のおすすめ3冊はこれ。 気になるのは、北田暁大、鴻巣友季子、酒井啓子、重松清、橋爪紳也、渡辺政隆あたりの推薦本。特に、重松推薦の「滝山コミューン一九七四」(原武史著)、「蟻の兵隊」(池谷薫著)。
むしろ正月にほのぼの読む福笑小説のような。映画にもなってたはずだが、換骨奪胎してるだろうな…正月にDVDで見てみようか。 河上徹太郎と池内紀の豪華解説2本付き。それぞれの解説から。 元来井伏氏の小説は、この種の古風な小市民生活の裏にある情実や人情…
有隣堂読書推進委員の「今年の一冊」。松浦理英子「犬身」のほか、そのうち読みたいと思うのは、最相葉月「星新一」、城戸久枝「あの戦争から遠く離れて」。
これまた家つながりで。木、木材、木造建築についての入門書として最適の本ではないだろうか。ひょっとすると「自然(エコ)原理主義」的なものではないかと警戒してしていたが、さにあらず。「木造建築はダメ」でもなく、「最高だ」でもなく、科学的に、しか…
今年もあと10日ほどとなって、今年1年を振り返る企画や「○○がすごい」なんてのも出そろってきたようだ。読売のサイトを、とりあえずリンク。松浦理英子は気になっている作家なので、いずれ。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) お知らせ : YOMIURI ONLI…
内田センセの本なので、ハウツーであったり、教訓めいたお話であったりするはずもなく。息子も15歳で、ちとずれてるし。ということで、まあ気楽に内田節を楽しもうと思って買って、実際お気楽に楽しく読んだ。 「勝ち組」「負け組」じゃなくて、「利口組」「…
ヤクーツク近くのシベリア強制収容所を7人で脱走し、極寒のシベリアを南下、炎暑のゴビ砂漠を縦断してチベット、ヒマラヤを越えてインドに脱出するまでのサバイバルの記録。 椎名誠が絶賛していた本*1で、いつか読みたいと思っていたので、文庫化されたのを…
家つながりで。 都市には都市の原理があるが、東京には田舎の原理が残り、ねじれた形での持ち家志向になっている。日照が欲しい、庭が欲しいという農村的意思が、パリのような都市の合理性を持ちえなくしてしまったと。 イギリスのセミデタッチトの家、「寄…
最近本を読む時間が取れない…。感想を書いておくような本でもないのだが、埋め草として。 コストの話がないし、無垢材の欠点を甘んじて受けとめろというのか、その対処のしようがあるのかといったことが書かれていなくて、要するに自社宣伝本以上のものでは…