HONMEMO

読書備忘録です。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

おいしい日常/平松洋子

平松洋子は、山田詠美が選者のドゥマゴ文学賞受賞で知っていて(2006年か...)、今回本書はたまたま図書館で目立つところに紹介されていたので手に取った。 日本の普段の食卓には、和食とは異なる様々な味が参入して、ハレの気配が漂い、非日常が日常になって…

官僚制批判の論理と心理/野口雅弘

官僚制について政治思想史の文脈で考えるもの。やはりマックス・ウェーバーの官僚制論が出発点となる。 以下、著者による要約を中心にしてメモ。 ・官僚制へのネガティブな評価は、ここ何年かの日本に固有の問題ではない。官僚制の歴史は官僚制批判の歴史。 …

めったに見られない瞬間!

世界は広い。虫の目、鳥の目、魚の目。 めったに見られない瞬間! 作者:ナショナル ジオグラフィック 発売日: 2017/04/26 メディア: 単行本

鶴見俊輔伝/黒川創

鶴見俊輔については、日米交換船、日本人は何を捨ててきたのか、北米体験再考と読んできて、何故か気になる思想家。思想の科学も転向についての著作も読んだことなく、ベ平連の活動や安保闘争も中心となったのは私より一世代上で、私としては実感が乏しいの…

人口減少社会のデザイン/広井良典

これからは、第3の定常化の時代であり、限りない拡大・成長とは異なる新たな社会、価値のありようを形成していくべきとして、時代認識、理念について検討するとともに、様々な方策を提示している。あとがきのまとめから、具体的方策に係る部分を要約、メモし…

海峡に立つ/許永中

イトマン事件の主人公の一人として知られる許永中の自伝。戦後からバブル期に暗躍した在日のフィクサー。自身からみるとイトマン事件は全くの無実、検察の陰謀であると。 海峡に立つ:泥と血の我が半生 作者:許 永中 発売日: 2019/08/28 メディア: 単行本