和とは、外来の文化をまず全面的に受け入れ、次に取捨選択した上で、日本の生活や文化にふさわしい形に作り変える(需要、選択、変容)という創造力である。戦後の日本人はそのような和の創造力を見失い自信を失っているのではないかと。そのような自信喪失が排外思想に繋がっているのかもしれない。
和とは、似たもの同士の和気藹々(馴れ合い)ではなく、異質なもの、相容れないものがぶつかり合い、引き立て合いながら共存する状態であるとも。その和を成り立たせるものが、取り合わせであり、間であり、暑苦しい気候条件でもあると。