2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
1960年代後半から70年代初頭に発表された日本文学・芸術論。 日本人の美意識 平安時代の女性的感性 日本文学における個性と型 日本演劇における写実性と非現実性 日清戦争と日本文化 一休頂相 花子 アーサー・ウェイレー 一専門家の告白 日本人でこんなに面…
何かで薦めているのが記憶にあって。本書が書かれた30年近く前、1980年頃というと、ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われた時代で、矛盾を抱えつつも基本的には自信に満ちた時代だったろう。日本の経済力に対する批判に、コピーではない、日本の文化(…
悪態というのとは違うのもたくさんあって、まあなんだかよくわからん*1。 悪態の面白さは落語が一番だな。 解説は茨木のり子 かがやく日本語の悪態 (新潮文庫)作者: 川崎洋出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/05メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含…
…だいたい猫というのはこういう話は聞いていない。猫は人の話を聞いていたり聞いていなかったりするが、パキがいまの西井の話を聞いていなかったというのは自分が主役になっていない話だからで、… …美里さんは「猫はこっちの感情を理解する」と言い、西井は…
焼きくわい、山芋の丸焼きって、ただ焼いているだけなんだが、うまそうだ。「食」にはいろいろな思いがこめられている。「精進」してみようかな。 土を喰う日々―わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)作者: 水上勉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1982/08/27メディア:…
後半の料理論というか、訓話というかがおもしろくないのは、その説教臭さというのもあるだろうが、やはりこういうのは、抽象的な話ではなくて、具体的にこんな料理、こんな食材が美味いという話が面白いのだな。それにしても農産物の生産技術の向上や、魚の…
文学、マンガ、映画評などの雑文集。単行本として出たのが1982年ということなので、まあ30年近く前のもの。文学論、マンガ論、映画評など、桃尻調の躁病的文体で、私のような凡人には思いもよらない視点・切り口が、この人ならでは。まあ絶版になる「ナウい…
大江健三郎は、昭和10年生まれということなので、私の親の世代。戦争、敗戦、占領、安保闘争といった経験が色濃く反映されているのだろう。同時代に生きた人により感銘を与える作品なのではないかという気がする。こういうズシンズシンくるようなのはもう最…