2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧
教養というジャンルでもないのだが、この手の本はあまり読まないのでピッタリしたカテゴリーがない。 土地は生産され、床は増加し続け、一方、金利は上昇するってことで、不動産価格は下落すると。長期的には人口も減るし、全体として見れば、価格が上がると…
満洲からの引き揚げの苦難の中で、少年の見たもの、感じたものは。芥川賞受賞作の「鶸」だけでなく、どの短編も、少年の心理、感受性が細やかに描かれている。すばらしい。こういう作品が、私のイメージする典型的な純文学ないし芥川賞作品だ。 砲撃のあとで…
サービス精神たっぷりの山岳エンターテインメント。大部ではあるけれど、読みやすい本で、小説を読み慣れない人でもあっという間に読めるだろう。マンガにもなっているらしいけど。 「そこに山があるからだ」という言葉で有名な、エベレストで遭難したマロリ…
論語は、読んでいるつもりの人も実は読んでいないという。「我々が知っている論語は、経学化した儒教のいわば検閲を通過した論語なのであり」、経学儒教が公許しなかった論語の章句が面白いとして、さまざま紹介され、解説される。古典は、良いナビゲーター…
サントリー学芸賞 飯尾潤「日本の統治構造」がサントリー学芸賞を受賞。福岡伸一「生物と無生物のあいだ」は社会・風俗部門で。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 野間文芸賞 佐伯一麦「ノルゲ」はいずれ読む。 新人賞の鹿島田真希、西村賢太は芥川賞…
山本周五郎賞や直木賞の候補になったりしている作家ということで読んでみた。有態に言えばできそこないのような気もするが、あまり集中できなくて、斜め読みになったので……。 接近 (新潮文庫)作者: 古処誠二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/07/28メディ…
TVなんかでみていると、「何だこのおっさんは」みたいな感じなのだが、この本を読むと、やはり頭のいい、また、教養のある人だなと感心する。 三木成夫を読んでみよう。 解説は中沢新一。小林秀雄賞受賞。 私たちの生の基盤を与えてくれるのは、「現実の写し…