2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
スゴ本ブログDainさんのグリグリ2重丸のスゴ本指定ということで気にしていた本です。都心のメガ書店で面陳されていて、遅ればせながら購入しました。 ヨーロッパ人がアメリカ先住民を征服したのはなぜか、その逆でなかったのはなぜか、それは直接的には「銃…
はてなで読書記録をつけ出して5年になるというのは、ちょっと驚きですが、最近は読書量が減ってきて(今年は、70冊(62作品)、今年の3冊もないもんだという感じではあるのですが、毎年のことなのでとりあえず選んでみることにします。 まずは、学術・教養関…
戦国時代、村上水軍の船大将となる主人公笛太郎の成長物語、冒険物語なのですが、主人公が真面目すぎて「海の狼」という感じは全くありません。脇役の小金吾の方が魅力的に描かれていて、むしろ小金吾を主人公にした方が余程面白いものになったのではないか…
表題作のほか、トカビの夜、妖精生物、摩訶不思議、送りん婆、凍蝶からなる直木賞受賞の短編集です。いずれの作品でも幽霊とか霊魂といった異界のものとの関わりが描かれるのですが、主人公はどの作品も子供であることもあって(子供時代を回想して描かれて…
殺人を犯したのち仮出獄した主人公に次々に試練が訪れて、主人公に感情移入して涙してしまいます。主人公が人を殺すまではその辺のチンピラ風だったと思われるのに、出所してからは聖人のような保護司の助けもあって、まさに「人間的な」自らの内面を真摯に…
「ファッションの引導鐘」「「ロックの泥水」「地獄のボランティア」「紐育外道の小島」の4短編。 写真撮影のスタッフ、コンサートのエージェント、取材を申し込んできたボランティア、ニューヨーク取材に同行する雑誌編集者といった著者の周りにいる人々=…
タイトルが怪しげなので、まあその手の本だろうと思っていたのですが、少し前になりますけれども、著者がTVでなかなか真っ当な意見を述べられていたので、読んでみることにしました。 要すれば、「法令」を形式的に守っていれば事足りるというものではない、…
佐々木譲は、ずいぶん昔、10年も前でしょうか、エトロフ発緊急電、ベルリン飛行指令という謀略小説を楽しく読みました。最近は警察小説が直木賞候補になったり、人気のようなので、まずはその第1作(?)の本書を手に取りました。 う〜ん、陳腐ですねえ。暇…
これは「9条どうでしょう」の思想と同じものというか、そのもとになるものだなと思って読んでいたら、あとがきで、その旨が書かれていました。このような辺境人であることを自覚して、そこに価値を見出していいのではないかという立場は、ある意味、本来的な…
臆面もなく、と言ってはなんですが、こういうタイトルの本を書くというのが福田和也らしいです。帯には「なぜ日本人はかくも小粒になったのか」とあって、氏には「幼稚になったのか」という著作がありますから、その嘆きと同じですね。器量人十傑なんてのが…
近所の本屋さんで部門別売上ランキング1位だったか2位だったかになっていたこともあって、手にとりました。 日清戦争から太平洋戦争までの日本近現代史についての栄光学園の生徒への5日間の講義をまとめたものです。あとがきにありますが、この講義が実現し…