タイトルが怪しげなので、まあその手の本だろうと思っていたのですが、少し前になりますけれども、著者がTVでなかなか真っ当な意見を述べられていたので、読んでみることにしました。
要すれば、「法令」を形式的に守っていれば事足りるというものではない、実質的な「社会的要請」に応えているかということが重要なのであるということだと思いますが、特に、官庁とマスコミが、「実質」に背を向けて、ある意味分かりやすい違法か合法かという「形式」で断罪することによって弊害が生じているという指摘に、なるほどと思わせるところがあります。談合とかライブドアとか、「実質」による判断はなかなか難しいのですが、いずれにしても、この国のマスコミのあり方は異常だと思います。
- 作者: 郷原信郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/16
- メディア: 新書
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