HONMEMO

読書備忘録です。

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウェブ進化論/梅田望夫

今更ながらという感があるが、上梓は今年2月なんだな。ずいぶん昔の本のような気がしてしまうのはWEB業界のスピード感ゆえかもしれない。 WEB2.0というもの、Google、Amazonの位置付け、それによって生まれたロングテール現象などなど、とても良く分ったし、…

悪名高き皇帝たち〜ローマ人の物語17−20/塩野七生

長い長いローマ人の物語も完結するようだが、私は文庫でゆっくり読んでいて、今全体の真ん中くらいかな。初代皇帝アウグストゥスの後を襲う4人の皇帝の時代。 ティベリウス:市民の人気取り的な政策を行わず、後年はカプリに隠遁するなど、元老院からも市民か…

オリンポスの果実/田中英光

昭和15年の作。ロサンゼルス・オリンピックのボート選手の初恋物語なのだけれど、スポーツマンらしい爽やかなお話かと思えばさにあらず。師太宰治のあとを追うように墓前で自殺したという著者による私小説的な物語なので、もどかしいというか、うじうじした男…

山頭火/石寒太

「山頭火の生涯」、「山頭火の俳句」、「作品鑑賞」という三部構成になっていて、それぞれ、種田山頭火の生い立ちの紹介、その俳句の位置付けの解説、作品の紹介がされるということで、山頭火初心者として願ったりの構成。ただ、「生涯」「俳句」の部分は基…

読書の方法/吉本隆明

1960年頃からの書物にまつわる文章を集めて一冊にしたものということで、「書いたことも忘れていた」というものも多いとやら。そういう意味で、どちらかといえば半端な文章の寄せ集めなのだろうけれど、それでも私にとってはなかなか難解だ。三浦雅士による…

野間文芸賞など

野間文芸賞は黒井千次、野間文芸新人賞は、中原昌也とか。中原昌也は読んだことがないけれど、黒井千次とはずいぶん毛色が違うような気もする。黒井千次も昔教科書に短編がのっていてつまらなかったという記憶がある位のものなのだが・・・。 http://www.yomiur…

テレビ三昧

TV

今日は何らやよくTVを見た。 新日曜美術館は先日見に行った東京国立博物館での仏像展を中心としたもので、円空の釈迦三尊像三体が一本の木から出来ていることとか、木端すら無駄にせずに造った千体の観音像とかも含めて、素晴らしかった。日中戦争を南京大虐…

青春漂流/立花隆

なお青春の只中にある11人の人物の青春(の挫折、苦闘、成功)をインタビューを中心にして構成したノンフィクション。20年程前1985年の上梓。 ここに取り上げられるのは、みんな「自分の人生を大胆に選択して生きようとしている男たち」であり、「落ちこぼれ…

ななつのこ/加納朋子

真雪ちゃんが7歳でよかったね・・・。途中から斜め読みに近くなったので、以上で感想めいたことを書くのは差し控える。 ななつのこ (創元推理文庫)作者: 加納朋子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1999/08メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 106回この商…

ロックンロールミシン/鈴木清剛

サラリーマン2年生の主人公は、会社を辞めて、何やらすごくいい加減なのだけれど、「やりたいことをやるんだ」という意欲に溢れている高校の同級生たちのデザイナーズブランドの立上げ、展示会出品準備を手伝う。結局それは挫折することになるのだけれど、最…

藤原正彦推薦本

読売の読書サイトに、藤原正彦の推薦本に関するコラムがUPされて、気になる本が結構あるので、備忘のためリンクを貼っておく。 http://www.yomiuri.co.jp/book/column/pickup/20061107bk02.htm

魂の森を行け/一志治夫

その土地本来の植生を考慮した森林を再生させようと奔走する植物生態学者宮脇昭を追うノンフィクション。家庭を顧みず、研究一筋、しかも学者でありながら、象牙の塔にこもらない行動の人であり、宗教家であったなら大教祖になっていただろうと評されるよう…

世田谷・松陰神社

世田谷の代官屋敷、郷土資料館から松陰神社へ。思ったより立派な構えだった。吉田松陰の墓がある。処刑された後、高杉晋作らがここへ埋葬したということだ。松下村塾のレプリカまであって、へえ。

天涯の船/玉岡かおる

明治半ば姫さまの身代わりとしてアメリカへ渡り、オーストリア人貴族と結婚して欧州へ、ニ度と日本の土を踏むことのなかった女性と、松方コレクションで知られる松方幸次郎をモデルとした男との大ロマン。大恋愛ってのはちょっと苦手なのだけれど、こういう…

教科書でおぼえた名詩/文芸春秋編

昭和20年代から平成8年までの教科書1500冊余から編んだ詩歌集。「教科書で」ということだけで引いてしまうが、私のような素人の入門書としてはなかなかいいのではないかと思う。秋の百冊フェアだかで平積みされているのをパラパラめくっていて、タイトルだけ…

神田から上野の森

老舗かんだやぶそばで昼食。趣きある建物。行列が出来ていたけれど、それ程待たずに入れた。そば屋で腹いっぱいになろうってのがそもそも間違いなのだろうけれど、せいろ2枚ではちと足りず。まあ話のタネってことで。 その後、秋葉原のホコテンを北上して上…

TV

高尾紳路本因坊名人位奪取 NHKBSで夕方ライブで放送していた。本因坊との2冠は5人目とか、6人目とか。インタビューとかも訥々として好ましかった。大三冠めざして精進を続けて欲しい。秀行先生も嬉しいことだろう。 女子バレー 女子バレーボールって完全にTV…

好きな作家

やや旧聞に属することだけれど、読売と毎日がそれぞれ読書関係の調査の結果を出したようで(ひょっとして読書週間とやらか?)、そのうち好きな作家についての調査結果は、次のとおり。赤川次郎って人気なんだなあ。ほんとかねって気もするけれど。1冊くらい…