ケアとセラピーは似て非なるもの。ケアは「傷つけない。ニーズを満たし、支え、依存を引き受ける。そうすることで…平衡を取り戻し、日常を支える」。ケアの必要な人は社会に「いる」のが難しい人たち、従って、ケアラーは「いる」のが難しい人と一緒に「いる」ことが仕事になる。一方、セラピーは「傷つきに向き合う。ニーズの変更のために、介入し、自立を目指す…」。「ただ、いる、だけ」のケアは、効率性、生産性を求める市場のロジックと相性が悪く、お金もつかないし、ケアラーも辛い。
そんなケアの実際を実体験をもとにユーモアある物語風に描く。楽しくケアとセラピーについて理解を深めることができる。