HONMEMO

読書備忘録です。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドストエフスキー 父殺しの文学/亀山郁夫

比較的最近読んだカラマーゾフの兄弟などはまだなんとかなるのだが、各テキストの要旨なども記載されているものの、結構厄介だった。 ここまでのめり込むような謎解きの作業は、学者の領分だろうと、理解力の及ばぬところを棚に上げておく。 ドストエフスキ…

タイワニーズ/野嶋剛

日本と台湾との関係は、本省人と外省人更には「台湾人」、また、中華民国と中共との関係といった対立図式の中で、複雑なものとなっている。そんな中で比較的良好な関係が維持されているのは、本書で取り上げられるような人々の活躍があったからであると。 取…

大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清/松元崇

高橋是清の自伝というより、明治維新から太平洋戦争に至るまでの日本を、財政、金融、税制の面から見たもの。この時期の歴史を扱う本は多いが、このような切り口はとても興味深く、なるほどと思わせるところが沢山あった。 大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清 作…