2024-03-29 私の体がなくなっても私の作品は生き続ける/篠田桃紅 エッセイ 学術・教養 107歳で亡くなった篠田桃紅の弟子(?)松木志遊宇所蔵のコレクションと桃紅が仕事場で語った言葉による画文集。 篠田の「書は創るものじゃないです。できるものです。」という言葉は、漱石「夢十夜」で、運慶が無造作に仁王像を彫るのは、木の中に埋まっている像を掘り出しているだけだと言うのに通じる、まさに優れた芸術の本質なのだろう。 NHKのドキュメンタリーを見たのはいつだったか。凛とした立ち居振る舞いに感銘を受けた。 私の体がなくなっても私の作品は生き続ける 作者:篠田 桃紅 講談社 Amazon