2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
すごく興味があるのですが、TVで見ていても何を言っているかサッパリわからないし、アクセスするのにとてつもなくハードルが高い感じがするのが能。本書は、夢幻能といわれる能の構造をわかりやすく説明してくれます。漱石や芭蕉を楽しむのにも能についての…
毎日新聞に連載された町田康による人生相談(!)と、町田康といしいしんじの街歩きをしながらの対談です。 「パンク歌手に成り下がった」と言う町田康が人生相談をする、というところがみそで、そこがいいのですね。 人生を救え! (角川文庫)作者: 町田康,い…
これも手にしたきっかけを忘れていますが、堀江敏幸が言及していたのだったか…。師の井伏鱒二、庄野潤三、木山捷平との交遊や庭の植物のことなどなど、さりげないユーモアが楽しい。表題作は、掌編小説のようでもあります。 小さな手袋 (講談社文芸文庫―現代…
わたしは、ある日突然、昔着ていた外套の行方が気になって下宿先や質屋を訪ねて回る。 ゴーゴリへのオマージュ。 脳髄にへばりついた「とつぜん」は、太宰のトカトントンを想起させます。 人の思考を丁寧にたどるような脈絡のないようなあるような文章に味が…
資源価格と元レートの相関関係とか、米国経済の「大統領サイクル」とか、なかなか面白く、また、5年後の中国の大きく異なる2つのシナリオの提示も、新書本レベルの大雑把さではありますが、なかなか興味深いです。中国との関係がこれからの日本の政治・経済…
紫式部がホームズ役になる源氏物語をめぐる謎解き物語です。輝く日の宮の謎をめぐっては、丸谷才一の小説「輝く日の宮」がありますが、本書は、それとほぼ同時期に発表されているようです。この時代を背景とする物語を読むことはあまりないこともあって、な…
まんがです。娘が受験の頃に買ったものらしい。源氏物語を全く知らないので、千年の黙という本を読む前にちっとでも源氏を知っていた方がいいかと思って読んでみました。1帖を見開き2ページ程度に凝縮しているので、大掴みもいいところで、まあ何だかさっ…
第6章 アメリカ企業の意外な現実、第7章 フェアじゃないアメリカ、第8章 アメリカを見習うな、とマイクロソフト日本法人の社長を務めた人らしからぬ*1見出しが並びます。2000年上梓のもののようですので、親米的施策を追求していった小泉内閣成立前夜に書か…
昭和16年、ベスト・アンド・ブライテスト(?)を集めた総力戦研究所が組織され、その机上演習で敗戦という結果を得ていた一方で、政府・軍部では、南方油田の産油量を甘く見積もったり、制海権が奪われることによって石油の輸送が途絶することなどを考慮に…