2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
昨日、テレビ東京にて。まあ悪くはないけれど、薄っぺらというか、中途半端な感じ。もう随分前だけど、安藤忠雄が牛窓だったかの自らの建築について語る番組をみた記憶があるのだけれど、これは刺激的だったという記憶がある。あとはやはり大宅賞の平松剛「…
行きたいけれど無理だ。残念。資料だけでも欲しいな。立花隆「天皇と東大」とカブる部分もあるらしいけれど(ちょうど南原繁登場の直前まで読んだところだ)。http://www.nanbara.net/top.php 立花隆のメディアソシオ-ポリティクス 小泉政権最後の8月15日 南…
10年程前に発表された本で、これまでに教育を巡る情勢は大きく変わっているとも言えるけれど、今なお読む価値のある著作であると思う。階層に基づく差別(所得だけでなくて、文化的な格差といってよい)があるにもかかわらず、それを見えなくしたものは何だっ…
私は、中田の引退声明文を読んで、自己陶酔的、ナルシスティックな感じに不快感を覚えたのだけれど、高橋源一郎が誉めていて驚いた。 よくできた短篇小説のように、言葉が紡がれている。いや、これは、見事な「名文」といっていいだろう。(中略)人生のある時…
星野道夫といって、私は比較的最近になって「旅をする木」と「ノーザン・ライツ」を読んだだけで、氏の業績の端っこを知っているに過ぎない。それでもこの2冊だけで氏のことをもっと知りたいと思うようになり、没後十年を機会に様々な催しが行われることを知…
NHKBS2で。なんという摩訶不思議な映画だろうか。ストーリーを追う意味の全くない映画のように思える。女優を見る映画という感じ。カトリーヌ・ドヌーブはまあそんなものかという感じだったけど、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤン…
芥川賞は伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」。直木賞は三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」と森絵都「風に舞いあがるビニールシート」 なんとまあ、芥川賞受賞の伊藤たかみって男だったのか・・・うら若き美女かと思ってた。角田光代のダンナさんだって、初め…
源氏物語をはじめとする古典についての教養、知識がちりばめられて、もの凄く贅沢なサービス精神満点の本だと思うけれど、小説としての面白さと言う点ではどうかなというところもある。 古典の中でも源氏ってどうもわたしゃ読めないんだよなぁ。 解説は鹿島…
後藤田正晴といえば、私にとっては政治家というより官僚の中の官僚というイメージ。昭和〜平成の政治・社会史を概観したという感じ。共産化しておかしくなかったという60年安保、70年安保・浅間山荘事件等を警察官僚として対処、田中内閣で官房副長官、その後政…
映画「地獄の黙示録」をこの正月頃にDVDではじめて見て(特別完全版)、さすがに名作として名を馳せているものだけのことはあるなと思ったのだけれど、本書はこの映画の理解を深める上で大いに参考になった。指摘される翻訳の問題もそうだけれども、それはさ…
思うところあって、タイトルを変えることにする。もうひとつピンと来ないタイトルだけれど、とにかく変えることに意味がある。
先日ラグビー日本代表監督も務めた宿沢広朗さんが若くして亡くなったというニュースで、氏が三井住友銀行の専務をされていたということを知って、ああ日本人にもこのような優れたスポーツマンかつエグゼクティヴとい人がいたんだなと思ったのだ。中田はプロ…
まあ毎度時間が経ってからメモしているのだけれど、今回もメッタ斬り予想も始まるようなので、メモしておく。nikkeibpの豊崎由美、大森望による恒例メッタ斬りはこちら 芥川賞候補作 伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」=文学界6月号 鹿島田真希「ナンバーワ…
ニュースで、中田の公式サイトでの引退声明というのが紹介されていたけれど、ナルシスティックというか、長々しく、嫌味な、気取った文章で呆れた。鮮やかな引き際が色褪せてみえる。
昭和49年上梓。「国語教科書批判」、「未来の日本語のために」、「当節言葉づかひ」など日本語を巡る硬軟取り混ぜた評論、エッセイ。ちょいと口うるさいご隠居のお小言という感じでもある。 日本語のために (新潮文庫 ま 2-2)作者: 丸谷才一出版社/メーカー:…