コロナ後、美術館への来館者数が戻らない。
美術館は、コスパ、ダイパの対極にあり、直ちに何かに役に立つものでもないことが美術館離れの原因とする。ビジネスエリートに必要な教養という商業主義にも限界がある。人気のイマーシブ展覧会についてはいわば二次創作的なものの持つ限界があり、またここまで分かりやすく演出しないと作品の魅力は伝わらないのかという思いもあると。
時代に、また人の心に余裕のある時に美術が美術として享受されうる。一方、不要不急の代表とされた美術館が変わらず展覧会をやっていることが人の心に余裕を取り戻す助けになるのではないか。
美術鑑賞は、コンテンツの消費ではなく、登山や旅行のような体験であるところに価値がある。だからオンライン鑑賞には限界がある。
美術館を楽しむ方法は、まずざっといい加減に見て、琴線に触れたコーナーに集中すること。美術館を教養を身につける場と考えて解説を一から読んでいくような鑑賞スタイルは楽しくなくなる。
自分の心が動くかどうかに集中して作品を見ると、自分にとって意味ある発見をする体験が生まれる。
美術館はマインドフルネスにうってつけの心に余白を作る場である。
主体的な鑑賞をするために、メモをとり、SNSなどで発信することを推奨。これはちょっと難儀。