2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
積水ハウスの地面師事件とその後の人事抗争、株主代表訴訟を追うノンフィクション。 地面師事件は、当時の阿部社長の前のめりの姿勢と"社長案件"としての忖度などから、当然のチェックが働かずに生じたもので、最大の責任は阿部にあるにもかかわらず、阿部は…
このユーモアある文体はどこか馴染みがあると思ったが、「ドーナッツをくれる郵便局と消えゆくダイナー」の著者だった。懐かしい。 人体について、器官や免疫の機能、医学の歴史など、常識と思われていることが必ずしもそうではないことや、科学の誤謬、今で…
・トランプ、ブレグジットは、自由貿易から保護貿易への回帰、民主主義の失地回復を体現するもの。(新)自由主義(サッチャー、レーガン)もそれからの転換も英米により主導。 アングロサクソンの絶対的核家族に内在的に備わっている個人主義的で不平等に寛容な…
著者は同和出身者で著書に「日本の路地を旅する」という大宅壮一ノンフィクション賞作がある。本書はその延長という面もある。 四国遍路は、巡礼の道というほかに、故郷を追われた困窮者が最後に頼れる一種のセーフティネットのようなところがあり、辺土とも…
大蔵省→金融庁キャリア佐々木清隆氏の人物評伝だが、我が国金融・証券不祥事、監督の振り返りになっている。 佐々木氏は毀誉褒貶あるようだが、官僚としてちょいと変わっているにしても、面白そうな人物に思える。 金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件…