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読書備忘録です。

イタリアのテリトーリオ戦略/木村純子・陣内秀信編著

イタリアにおいて、テリトーリオとは都市と周辺の農村が密接に繋がり、支え合って共通の経済・文化のアイデンティティを持ち、個性を発揮してきたそのまとまりをいう。歴史的建造物、街並みを核として都市から広がるもの、GIに代表されるような農産物や自然・農村の景観から都市にアプローチするものの両方向がある。

本書は、イタリアを舞台とし、農業経済学・経営学に基づく農産物・食品マーケティングと農村経営の領域と、建築・都市計画や文化財の保存再生、景観研究などの領域を結びつけた学際的共同研究の成果ということ。学術書であることもあり、私には不必要に詳細であったりして読みにくく、拾い読みに。

このような方向性に対する共感は強まっていると思うが、その成功の鍵はどこにあるか。テリトーリオの内発的発展モデルの5要件というのが示されるが、もう一つ分かりにくい(拾い読みでわかるわけもないか)。

日本はまず電線を何とかするところからかもしれない。