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読書備忘録です。

孤高の人/新田次郎

日本登山界パイオニアの一人「単独行の加藤文太郎」をモデルとした小説。生真面目一方で、人付き合いができず、ヒマラヤ行きの夢を持って孤独に登山訓練を重ねる男加藤は、結婚を契機として「孤独」から解放されようとしたまさにそのとき、やむを得ず初めてパーティーを組んだ加藤の崇拝者の無謀に引きずられて遭難死する。
単純化すると、善人の主人公が、愚か者のために死んでしまうというよくあるお話で、そんなバカモノはほっとけよとイライラしながら涙するというシロモノなのだけど、ラスト100ページ程は息をもつかさず。単純なわたし。

孤高の人〈上〉 (新潮文庫)

孤高の人〈上〉 (新潮文庫)


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