表題作のほか、桑の子、有明物語、三条木屋町通りの計5編。(三条木屋町通りだけ、ちょっと時代も毛色も違う。)
高度成長の前まで、こういう極貧の農村はごく当たり前だった。格差社会とかなんとかいっても、こういう話を読むと、まあ全体としては現代日本は幸せ、ノンキなものだよなんて思ってしまう(そんな単純なことではないことは分かっているけれど)。そんな時代の女性の哀しみ、純真。
- 作者: 水上勉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/08/23
- メディア: 文庫
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