これはどうしても三島由紀夫の最期と重ねて読まざるを得ない。三島は何のために割腹したのか?特にその政治的な意図を捉えようとするとき、三島の行為は、私には、言葉は悪いが、ピエロのようにも思えてしまう。しかし、本書の飯沼のように、純粋に生き、若くして美しく死ぬという観念に憑かれていたのだと考える時に、なんとなく理解できるような気もする。
- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/12
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 6人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (134件) を見る
400円@ブックオフ