宮本輝の編んだ短編集。次の16の短編を収める。
- 玉、砕ける/開高健
- 太市/水上勉
- 不意の出来事/吉行淳之介
- 片腕/川端康成
- 蜜柑/永井龍男
- 鶴のいた庭/堀田善衛
- サアカスの馬/安岡章太郎
- 人妻/井上靖
- もの喰う女/武田泰淳
- 虫のいろいろ/尾崎一雄
- 幻談/幸田露伴
- ひかげの花/永井荷風
- 有難う/川端康成
- 忘れえぬ人々/國木田独歩
- わかれ道/樋口一葉
- 外科室/泉鏡花
これまでアンソロジーは、読もうと思ったこともなかったのだが、サアカスの馬を読み返したいと思った*1のと、外科室が入っていること、それにいずれも有名な作家だが、半分の8人は一作も読んだことのない作家であることもあって読んでみたのだが、これはおトクというか贅沢な一冊だ。
たった1ページの人妻は、こういうふうに取り上げられなければ、読み飛ばしてしまっているだろうな。外科室はすごいというか、できそこないなのでは(?)というか…。
魂がふるえるとき―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)
- 作者: 宮本輝
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/12
- メディア: 文庫
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