経済学の系譜は良く知りませんが、新古典派、サプライサイド、マネタリズム、合理的期待形成といったような主流を形成し、経済運営のバックボーンとなった考え方とは異なる、制度主義とか社会的共通資本といった概念で社会のあり方を問うています。
今の経済状況の中でこのような考え方が見直されるというところもあるのかなと思いますが、なかなかこれが主流となるとも思えません。
宇沢弘文という人は経済学の大家であるということは知っていましたが、このような考え方を持っている人であるということを全く知りませんでした。
- 作者: 宇沢弘文
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/20
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
(追記)久しぶりに内田樹のブログを覗いたら、同日付けの記事で本書が引用されていました。