日教組系の全国生活指導研究協議会の唱える「学級集団づくり」によって、著者の通う七小は、民主集中制の「滝山コミューン」となった。相当におどろおどろしいもので、「追求」といった自己批判の強要のようなところまでいくと背筋が寒くなりますが、当時、そういうことが起こっておかしくない空気はあったように思います。相当に早熟で自覚的であった著者に辛い体験であったろうことは良く分かりますが、まあなんとませた少年であったことかという感想も持ってしまいます。
解説は桐野夏生
- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/15
- メディア: 文庫
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