路地とは、被差別部落のこと。中上健次がそう呼んでいたからだという。部落出身の著者が、日本各地の路地を訪ねて、部落問題の今を問うというものでもあるのだが、一方で、著者のきわめて個人的な物語でもある。
糾弾的でもなく、淡々でもなくという本書のような位置取りが新鮮なのかななどと思う。
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: 文庫
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路地とは、被差別部落のこと。中上健次がそう呼んでいたからだという。部落出身の著者が、日本各地の路地を訪ねて、部落問題の今を問うというものでもあるのだが、一方で、著者のきわめて個人的な物語でもある。
糾弾的でもなく、淡々でもなくという本書のような位置取りが新鮮なのかななどと思う。