HONMEMO

読書備忘録です。

おもちゃ/常井健一

河井案里の半生を取材したノンフィクション。メールのやり取りも頻繁に行われていたようで、河合という人の人となりがよくわかる。

河合は、実家への手紙に「政治の世界において一目おかれる、ということは、ある意味、政局のおもちゃ(別のところでは「権力のおもちゃ」)にされること」と書いている。

河井克行の極端な性格に引きずられてというところもあるが、案里も共感できるような人でもなく(事件はもらい事故という感覚)。

河合は塀の外に落ちたが、塀の内側にいる政治家もやはり五十歩百歩という印象は否めない。