尖閣問題を契機とする中国での反日デモは、中国指導部による「動員」と言ってもよい側面も持つが、第2代農民工の格差問題などからくる不満の爆発という形でコントロールが効かなくなるという危険性を持つ。
しかし、デモをする方にも、許す当局側にも「反日」が免罪符の要素を持つというのは、なんともやりきれない。自国の社会なり制度なりが不満なら、そう言えばいいので、変な方に不満を持ってくるなということだけれど。やっかいな隣人であるな。
解放軍は、尖閣問題を歓迎している。台湾進攻が現実味を失った中で、その存在価値を高めてくれるのは対尖閣(釣魚島)作戦で、いずれ尖閣を奪うというのは解放軍内では常識となっているという。そうであるかもしれない。
- 作者: 福島香織
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2012/12/01
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