著者の高校生時代、まさに「青春」を描いた直木賞受賞作。河出文庫の解説が、これを映画化した(らしい)大林宣彦が書いているということだけでも、この小説の雰囲気が分ろうというものだが、まさにそのとおりの「これでもかっ」って感じのノスタルジー小説。でも年取るとこういう小説っていいなぁと思うんだな。高校生とかが読んでも何だコリャと思うのかもしれないけど。先頃、ねじめ正一の直木賞受賞作「高円寺純情商店街」を読んだばかりなのだけど、この頃の直木賞って、この手のものが好きだったのかな。繰り返し読むような本でもないとは思うけど、こういう小説ってもっと読まれていいんじゃないかな。
青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)
- 作者: 芦原すなお
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1992/10
- メディア: 文庫
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