5年余にわたる小泉政権の事績をかなり幅広く扱っているので、掘り下げ方に不満の残る部分も多い。どこまでが小泉総理の主体的判断で、どこまでが官邸スタッフの事実上の決定の上に形式的に乗っかったものなのかなど、決定に至るプロセスが必ずしも詳述されていないのでよくわからないところも多い。
官僚をいかにうまく使うかということが重要だというのはよく分かる。田中真紀子や菅直人のように叩くだけでは良い仕事はできないだろう。
しかし、そんなこともあったなあと思いだしたりするエピソードもあったりして、5年というのは短いようで長い。政治日記のようなものと思って読めばまあ面白いといえるだろう。
小泉再登板で秘録その2が出版されるのも遠くない?
- 作者: 飯島勲
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