詩のことはよく分らないのだけれど、金子光晴って「おっとせい」とか「富士」という詩をたまたま知っていて、またそのインパクトがすごく強くて*1、とにかく気になる詩人なのだ。で、備忘のために、ちょこっと抜粋メモ。
恋人よ。
たうとう僕は
あなたのうんこになりました。
(略)
あなたにのこりなく消化され、
あなたの滓になって
あなたにおし出されたことに
つゆほどの怨みもありません。
(略)
これだけを取り出すとなんだかとっても妙なのだけれど、でもやはりこの詩が一番どきっとしたんだよな。
- 作者: 金子光晴,粟津則雄
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/02/07
- メディア: 文庫
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*1:エッセー「ねむれ巴里」もそう。