新潮新書の第1号「明治天皇を語る」がやはりちょっと物足りなくて、いずれ読みたいと思っていた本。なかなか難しい対象だと思うのだが、やはりさすがに手堅い描き方で、好感を持って読んだ。解説は入江昭。
明治という時代は帝国主義の時代で何かと批判があるのも事実だけれど、やはり大方の日本人にとっては、誇らしくもあり、魅力的に感じる時代なのではないだろうか。書店では司馬遼太郎「坂の上の雲」が「ドラマ化」という帯を巻かれて平積みされているが、本書は、これとは違った視点から明治を見渡せる素晴らしい本だ。長さでも面白さ(エンタメ性)でも「坂の上の雲」にはちょっと負けるけど。
- 作者: ドナルドキーン,角地幸男
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/02/28
- メディア: 文庫
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