かみさんが読もうと思ったらしいのが転がっていて、ひょんなことから高校生の頃に読んで以来、再読。
柄谷行人の解説で、漱石が美禰子を「無意識の偽善者」と言っているというので、ああそうだったなと…そのころ「偽善」ということをいろいろ考えたことを思い出す。知識階級みたいなものが厳然とあった時代背景や、三四郎くんの冒頭エピソードも含めてのぐずぶりというか何と言うか、漱石はやはり面白い(すっかり忘れていた)。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1948/10/27
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 181回
- この商品を含むブログ (159件) を見る