読売の書評*1に、小泉今日子による本書の書評がある。なかなか立派な書評だと感心した。この評もそうだが、「見えない戦争の恐ろしさ」とか、現代の実感なき戦争を書いたとか言われるようだ。著者のそのような構想なり意図は分るのだが、私には小泉のように「自分の身の丈で戦争の恐ろしさを感じること」はできなかった。お役所仕事の戯画化ってところは面白いかな。香西という女もヘンだし、主人公にも魅力が感じられない。
- 作者: 三崎亜記
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01/05
- メディア: 単行本
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*1:http://www.yomiuri.co.jp/book/