HONMEMO

読書備忘録です。

永遠の仔/天童荒太

 虐待する、されるという雄作、優希ではなくてむしろ、母志穂と優希の関係にやりきれなさを感じる。親として、かつての子として心震えさせられるところがある。虐待というところまでいかなくても、子供の心をどこまで親は考えて行動しているか・・・「子供のため」というのは、無意識にしても親の言い訳であることは多々あろう。親って結構身勝手なものだ(子供の頃思っている親の勝手さとは違う意味で)と、親になって知るのかもしれない。

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)

永遠の仔〈1〉再会 (幻冬舎文庫)