虐待する、されるという雄作、優希ではなくてむしろ、母志穂と優希の関係にやりきれなさを感じる。親として、かつての子として心震えさせられるところがある。虐待というところまでいかなくても、子供の心をどこまで親は考えて行動しているか・・・「子供のため」というのは、無意識にしても親の言い訳であることは多々あろう。親って結構身勝手なものだ(子供の頃思っている親の勝手さとは違う意味で)と、親になって知るのかもしれない。
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/10
- メディア: 文庫
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