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読書備忘録です。

天皇家の“ふるさと”日向をゆく/梅原猛

 軍国主義下のプロパガンダに利用され、その後反動的に抹殺された日向神話を、幼い頃から反軍国主義的思想を持っていた梅原が科学的に検証しようとして現地を調査した旅の記録。いずれ、「塔」「隠された十字架」のような形で読めることを期待したい。
 梅原の著作は、どんな推理小説より面白い。この本は、カラー写真が文庫本ながらきれいで、氏の歩いた道を辿ってみたくなる。

天皇家の“ふるさと

天皇家の“ふるさと"日向をゆく (新潮文庫)