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読書備忘録です。

われ笑う、ゆえにわれあり/土屋賢二

 藤原正彦と並ぶお茶の水女子大学名物教授(?)によるエッセイ。わははと笑えるというものでもないのだが、普通当たり前と思っていることを疑ってみたり、ちょっと違う仮定をおいてみると論理的結果が結構バカらしいことになるってな感じで、なかなか楽しい。ロジックのギャグみたいなのも多いが、楽しめるかどうかは人によるだろうな。例えば、

女についても、他のことについても、一般論は成り立たない、ということが一般的に言える。(『女性をとことん賛美する』)

って感じだが、はははと軽く流せるか、サブッと震えるかは結構微妙だろう。
 解説は柴門ふみ。お茶大のテツガク科卒だったのね。知らなかった。

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)

われ笑う、ゆえにわれあり (文春文庫)