映画化されたりもしていて*1、ストーリーを知っていることなどもあって、読まないできたのだが、最近、明治から戦前くらいまでの小説を少し読んでみようという気分があって、読んでみた。
甘やかされて育った、いや〜なというか悪女そのものといった性格の、盲目のサディスティック美女春琴に仕えるマゾヒスティックな佐助の愛と献身の物語。70ページほどの短い文章であるからこそかもしれないけれど、濃密で、また緊張感があって、やはりさすがという感じ。昭和8年の作。
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/02/02
- メディア: 文庫
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