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読書備忘録です。

「カラ兄」を読め…高橋源一郎

高橋源一郎「カラ兄を読め」という記事をどう読むか。「『カラマーゾフの兄弟』は『カラ兄』になっていて、しかも、その文庫の新訳が、ものすごく売れているというのである。」というのは、ひょっとして「スゴ本さん」の影響力によるものか*1
私は学生の頃、「カラマーゾフの兄弟」を含めて海外の名作、古典と呼ばれるものを結構読んだ方だと思う。読んで面白かったかと問われれば、当時「うん。やはりすごい。」かなんか言っていたかもしれないけれど、衝撃的な影響を受けたとか、感動してフラフラしたとかというわけでもなかった*2。どちらかと言えば、この際、教養として(知識として)「勉強」しておこう的な読書であったからかなと思う。そういう意味で、もう少ししたら、内外の名作・古典というものをまた読み返してみたいなと近頃思う。まずは、北杜夫「楡家の人々」の再読と氏に影響を与えたというトーマス・マン「ブッデンブローク家の人々」を読みたいと。
「カラ兄」ってあたしゃ「カラケイ」と読むものとばかり思ってたのだが、「カラキョウ」っていうのか。「兄」一字は普通「ケイ」だけど、「カラマーゾフの兄弟」の省略という意味でカラキョウになるってことか。

*1:http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/04/100_d0c8.html

*2:学生時代の衝撃作は、サリンジャーであり、村上春樹風の歌を聴け」であった。