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HONMEMO

読書備忘録です。

丸谷才一死去

文壇の重鎮死す(13日)。
丸谷才一は、「笹まくら」より「たった一人の反乱」が好きだったようだ。

ぼくの小説は前の長編に対する自己批評から始まる。『たった一人の反乱』の6年前に発表した長編『笹(ささ)まくら』は、徴兵忌避者だった大学職員による逃亡時代の回想で、書いていてつらくてしかたなかった。こういう悲しい小説は当分書くのはよそう。もっと楽しい小説を書きたいと思っていた。
 もう少し言えば、日本の純文学の世界の書き方のおきてとしてある「純文学的戒律」、大まじめで、深刻ぶった、俗でないもの、そうでなければ純文学ではないという考えが嫌だった。
2011年8月のインタビュー